スタジオアルテの猫監督

スタジオアルテの猫監督 ちびこの部屋

ちびこの部屋

ちびシック ブログ
ちびシック・ブログ


猫えさいろいろ
フードレビューとごはんいろいろ

●処方食・薬・サプリ
●処方食の工夫
●一般キャットフード
(処方食の味付け)
●手作りのごはん
●おやつだいすき

ペットフードの材料事典

フードについてのコラム


腎不全闘病記


猫工作
作ってみよう!

ちび監督のお写真
写真

うごく猫監督!!
GIFアニメなど

スタジオアルテの猫監督 リンク
リンク集

キャットフードのメーカーリンク

処方食の通販ショップ

ちび監督御用達ショップ

手作り猫ごはんのお役立ち

不幸な猫を減らそう

猫のお役立ちサイト
【病気・介護・食事など)


犬猫サイト

猫系検索エンジン

私が管理人のサイト

猫雑貨の店 ちびねこや
猫雑貨の店 ちびねこや


猫缶 フードについて、世話人のコラム ねこえさ
世話人のちょっと気になること
猫えさについて考えてみる

たんぱく質・アミノ酸・ペプチドについて考える


フードについて、
世話人のコラム


ペットフードって、
そんなにこわいものなの?
危険なペットフードって?

フードの酸化防止剤・
保存料について
考えてみた。


恐ろしいと言われる
肉副産物・4Dミートに
ついて考えてみた。


正規輸入代理店と
並行輸入業者のフード、
何が違うの?

リパックってなんだ?


キャットフード試食の
ススメ


ちび監督の好みについて
(猫さんにはそれぞれ
好みがあるね。


ペットフード大量回収・
リコールをうけて〜
とある方とのメール


たんぱく質・アミノ酸・
ペプチドについて考える





2008/2〜ブログに書いた内容とだいたい同じです。


たんぱく質って、何なのさ〜。


腎臓疾患ではとくに制限されがちな
たんぱく質って。。。ナニ??
っていうことをずーっと考えてました。

正確に言うと食べ物の栄養って、栄養価って、
オイシイと関係あるのかどうか?とか、
(世話人は絶対にそれぞれの、その時時に刻々と変化する
「オイシイ・食べたいもの」は、絶対にその時時に
必要な栄養と関係しているハズー!と
根拠もなく思い込んでますが^o^)

そういうことにもぼやーっと考えを巡らせて。
ウダウダとー。ぐちゃぐちゃとー。

たんぱく質が動物にとって、不足しては生きていけないものだ
ということは以前からわかってはいたのですが、
その吸収についてや、詳細は
全然と言っていいほど理解していなかったので
時間をかけて考えてみました。


生命にとってなくてはならない栄養素・たんぱく質


食物の中にある栄養分を栄養素といい、
食物を食べると栄養素だけが体に取り込まれます。
人も、猫も。植物もそうですけど。

タンパク質、炭水化物、脂肪、が3大栄養素。
食物の5大栄養素というとそれにビタミンとミネラルが加わりますね。
5大栄養素のうちミネラル以外はすべて有機化合物で、
炭素や酸素、水素、窒素等の元素からできています。
ミネラルはそれ以外の元素で、その多くは金属元素です。

それら食物から得た栄養素が形を変え姿を変え、変化をとげて
ニンゲンやら動物やら植物やらを造っているわけですが
5大栄養素の中でも、とくに蛋白質は、脂質、炭水化物とともに
動植物の細胞構成(酵素、ホルモン、遺伝子等)、
保護(皮膚、毛、爪、骨等)、エネルギー源としての
重要な役割を果たす化合物で、
元素組成は炭素50〜55%、水素6〜8%、窒素15〜18%、
酸素20〜23%、硫黄、リン0〜4%より成り立っています。

猫の場合はわからないのですが、ヒトの場合
新陳代謝を繰り返すことにより、2ヶ月で
細胞が入れ替わるのだそうです。

たんぱく質は身体を構成する細胞の主成分でもあります。
人間の体は、体重の50〜60%が水分ですが、それ以外の乾燥成分の
30〜40%がタンパク質で、もちろん個体差はあるのでしょうが、
体重にすると20%ほどを占めるそうです。
体重が50kgの人なら10kgがたんぱく質ということになります。
そのタンパク質は体内で常に入れ替わったり合成されたり修復されたり
タンパク質の動き、代謝そのものが生命活動であるとも言えそうです。

体内のたんぱく質は筋肉・爪・皮膚・臓器・毛髪・血液などの
体を構成する成分であったり
さまざまな酵素・インシュリン・脳下垂体ホルモン・
神経伝達物質・免疫抗体・遺伝子など、様々な部分を構成しています。
体内での酸とアルカリのバランスを維持する働きもしています。
動物の体はタンパク質でできているといっても過言ではないでしょう。

そして、たんぱく質は、アミノ酸が数十〜数千個もつながって
重合してできた高分子化合物です。
アミノ酸は500種類もあるそうですが、
たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類あって、
この組み合わせによって10万種類にもおよぶ
たんぱく質が構成されているとのことです。
そしてこのアミノ酸の組み方を決めているのが、
遺伝子であるDNAなのだということです。

20種類のアミノ酸の詳細については
味の素サイトへどうぞ。

栄養素であるたんぱく質はそれぞれのアミノ酸に分解されて
一旦ばらばらになってから、アミノ酸や他いろんなものとくっついて
体の中で働くたんぱく質に作り変えられます。
体の中にあるたんぱく質のなかには、アミノ酸のみからなる
単純たんぱく質以外に、りんを含むりんたんぱく質、
糖を含む糖たんぱく質(糖蛋白質)、色素たんぱく質、
りぽたんぱく質、核たんぱく質などがあり
それぞれの役割を担っています。

上でたんぱく質はアミノ酸に分解されると書きましたが、
食物の栄養素であるたんぱく質の分子はあまりにも大きいため
そのままでは消化吸収できません。
そこで胃腸で酵素による(これもたんぱく質^o^)加水分解がされ、
最小単位のアミノ酸にまで分解し、小腸粘膜から
吸収されるようになります。

サプリメントなどで摂取したアミノ酸は、
胃酸・酵素で分解されることなく直接小腸から吸収されて
体内に移行します。
小腸で吸収されたアミノ酸の一部は小腸の組織内で代謝されますが、
その他は血中へと送られ肝臓を経由して
体の各組織に運ばれていきます。

要するに、栄養素であるタンパク質はアミノ酸になって
はじめて栄養となれるわけで、タンパク質=アミノ酸と
言って良いということになります。
動物の身体はたんぱく質=アミノ酸から合成されているわけです。
(言いすぎ??)

また、たんぱく質は、エネルギー源としても利用されます。
たんぱく質1gあたりのエネルギーはおよそ4kcalです。


良質なたんぱく質ってナニ?
  悪いたんぱく質もあるってことナノ?



よく、猫さんには良質なたんぱく質をあげましょうね〜。って見ます。
それを見ていて、ずーっと不思議でした。
たんぱく質はたんぱく質なのに、良いとか悪いとかあるのぉ??
って思ってました。

たんぱく質の良質って、どーゆーことなのん??とも思ってました。
お、同じっていうか・・・
たんぱく質ってたんぱく質だよね?!どっか違うの??
って思ってました。

ようやくそのギモンが解けたというか納得できたので、
今回はそのことについてです。
むふ。

たんぱく質は20種類のアミノ酸の組み合わせからできています。
そのうち、体内で合成できないアミノ酸である
「必須アミノ酸」と呼ばれるものがあります。
それ以外のアミノ酸は必須アミノ酸から体内で
変換・合成しますので、食べ物から必ずとらなくてもよいのですが
必須アミノ酸が不足すると体内で必要なアミノ酸が
合成できなかったり不足する事態が起こりうるため
特に「必須」「不可欠」ということになっています。

また、動物各種のアミノ酸の必要量は決まっていて、
必須アミノ酸が必要量そろっていれば、栄養素であるたんぱく質は
効率よく使うことができますが、不足する必須アミノ酸があると、
アミノ酸の合成に不足が生じ、他の必須アミノ酸は
利用されることができずに余ってしまいます。
効率よく使うことができません。
つまり必須アミノ酸のうち、一つでも足りないアミノ酸があると
不足しているアミノ酸の分だけ利用効率が下がってしまいます。

この足りないアミノ酸を「制限アミノ酸」といい、
一番足りないものを「第一制限アミノ酸」といいます。
植物性のたんぱく質はたいてい、この「制限アミノ酸」があります。
動物である人間の体に必要なアミノ酸バランスを追求しているので
植物性のたんぱく源に、動物の必須アミノ酸バランスが
整っていないのは・・・
当然っちゃー当然なような気がします^^

制限アミノ酸の量によって、たんぱく質を評価したものが
「アミノ酸スコア」です。
その食品の蛋白質に含まれるアミノ酸のバランスが
動物である人間の体をつくるたんぱく質の合成に適した
アミノ酸のバランスであるほど
アミノ酸スコアが高くなるということになり、
猫の体と同じような動物性のたんぱく質には、当然のことですが、
猫の体を作るのに必要なアミノ酸が含まれています。
そういう理由で肉類、魚類などは一般に、質の良いたんぱく質
ということになっているようです。

動物性のたんぱく質が良質で、植物性たんぱく質は質が劣る・悪い
と言われるのはこういう理由ですけど
「たんぱく質の質が良い」「たんぱく質の質が悪い」という言い方って
やっぱしちょっと違う気がする・・・。
何かコトバの使い方変っていうかコトバのあやっていうか。

アミノ酸レベル(分子レベル)で、
質が良いとか悪いって無いわけです。
要するに必須アミノ酸がバランスよく含まれるかどうか、
ということですよね。

たとえばアミノ酸スコア50の食品でも、
量を二倍食べれば量自体は100になるということだし。
また、食事で1つの食品からしかたんぱく源がないなんてことは
通常、ないですから
不足したアミノ酸を多く含む食品を組み合わせて食べることで
アミノ酸は不足しないということです。

尚、一般に栄養関連調べて出てくる「アミノ酸スコア」は
人間のためのたんぱく質評価であり
猫のものではありません。

人間の必須アミノ酸は
フェニルアラニン、ロイシン、バリン、ヒスチジン、メチオニン、
イソロイシン、リジン、スレオニン、トリプトファン
だということなのですが

猫の必須アミノ酸は
アルギニン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシン
リジン、メチオニン、フェニルアラニン、
スレオニン、トリプトファン、バリン、タウリンが必須アミノ酸
チロシン、シスチンが準必須アミノ酸
だそうですので、
よりいっそう厳しいたんぱく質の評価となりそうです。

アミノ酸の偏りが出ないよう、さまざまなアミノ酸を
多様な食品から摂取することは、栄養的に見ても
よいことだと言えますね。

が・・・
栄養ってたんぱく質だけじゃないし、
体の中のたんぱく質は
アミノ酸にいろんなものがくっついてできるものもあるので、
たんぱく質ばっかり見ているとイタイ目に遭うでしょうね^o^;

総合的に、是非いろんな面から考えてくださいね。


たんぱく質の代謝について


栄養素であるたんぱく質が、アミノ酸がくっついたものであること
たんぱく質の分子があまりにも大きいため、
そのままでは消化吸収できず、胃腸でアミノ酸にまで
分解されて小腸粘膜から吸収されるようになることは前に書きました。

体の各部分をつくるたんぱく質は、消化酵素により分解されて
アミノ酸となり、腸で吸収され、そして肝臓へ運ばれます。

肝臓でアミノ酸を構成する窒素の一部はアンモニアとなり、
大部分は素や尿酸の形にして腎臓から尿とともに排せつされ、
体内の窒素バランスは保たれます。

しかし、過剰に摂取したアミノ酸は体内に蓄積しないため
たんぱく質を取り過ぎると肝臓でのアミノ酸代謝が進みます。
必要量を上回る分のたんぱく質を体内で代謝することとなります。

たんぱく質=アミノ酸はエネルギーとしても利用可能ですが、
エネルギーに変換される過程で
老廃物としてアンモニアが産生されます。
生体にとって危険物であるアンモニアを、
たんぱく質を過剰に摂取した分だけ解毒する必要があり、
多くの尿素が出ることになります。

従って腎臓では仕事量を超えてしまい、
機能低下を招くことになります。
大量のアンモニアの処理は肝臓や腎臓への負担となるため、
腎不全の猫さんにはもちろん、腎不全でない猫さんにしても
最もエネルギーとして利用されやすい炭水化物の量を調整すると
肝臓や腎臓にやさしいごはんになるというのはこういうわけです。

脂肪はエネルギー以外にも、ビタミンの運搬や
細胞膜の構成成分などにも利用されます。
また体内で体脂肪として蓄積され、必要に応じて
再びエネルギーとなります。
炭水化物は食後すぐに利用されるため、
主要なエネルギー供給源となります。
猫さんの健康維持のためには、蛋白質、脂肪、炭水化物の
バランスも重要となります。
猫は一定量のアミノ酸を、常にエネルギー源として
利用しているそうで、猫が犬よりも
蛋白質を多く摂取する必要があるのはこのためだそうですが
それにしても、摂りすぎは内臓に負担となります。
年齢や個体差により、多すぎず少なすぎずのたんぱく質を
うまいこと摂取してもらいたいものです。


たんぱく質の味!?


アミノ酸というものはたんぱく質の構成物質
であることは先に書きました。
栄養素であるたんぱく質はアミノ酸が
お互いにつながって高分子になったものです。

たんぱく質・アミノ酸が栄養素の中でも
とても重要な働きをしていることは既に書きましたが、
食品の美味しさの秘密もタンパク質の分解により生ずる
アミノ酸に深く関係しているのだということも知りました。
食品を加熱したときに発生する香りにも
アミノ酸が関係しているそうです。
また、アミノ酸が数個つながったもの(ペプチド)にも、
アミノ酸のようにさまざまな味があるそうです。

食べ物の味、美味しさがアミノ酸やペプチドの種類と
含有量に関係している〜♪

アミノ酸はそれぞれ、に異なる固有の味を持ち
どのアミノ酸でも単体で食べて
美味しいと言えるものではないようですが、

グリシン、アラニンなどは甘味、
バリン、ロイシンなどは苦味、
アスパラギン酸やグルタミン酸には
酸味とうま味があるそうです。
苦いアミノ酸といっても、バリンには多少甘味もあり
グリシンやアラニンの甘さは、砂糖の甘さに比べると
さっぱりとしているのだそうです。

それぞれの味をもったアミノ酸の組み合わせが
食べ物の味を決める要素になっているらしい。

なお・・・食べ物の美味しさの成分は他にもあって、
核酸・核酸は生物の遺伝やたんぱく質の合成を担う物質で、
核酸を構成するグアニル酸やアデニル酸、核酸の誘導体である
イノシン酸などを核酸系物質といいます。

他に、食品中に含まれる塩や糖やミネラルにも味が。


たんぱく質って、アミノ酸って、オイシイの!?


アミノ酸やアミノ酸が数個つながったもの(ペプチド)に
味があると書いたのですが、
たんぱく質自体には味がなく、たんぱく質が分解して
アミノ酸やアミノ酸がいくつかつながった「ペプチド」になると
味を感じるようになるそうです。
・・・不思議なんですけど。

集合体には味がなくて単体には味があるという。
大は小を兼ねないという。。。?

先にも書いていますが、たんぱく質は高分子であり
大きくて味覚器に入れない、ということのようです。
たんぱく質の全部もしくは一部が分解されて
アミノ酸やペプチドが生成されると、
味覚器に入ることができ、味がわかるようになるということです。
ホントはだから、たんぱく質にも味はあるんだろうな??
感覚器がついていけないから知覚できないっていうだけで。
アミノ酸はそれぞれ
旨味、酸味、苦味、甘味を持っているとのことです。

ペプチドについてはアミノ酸がくっついてつながったものなので
(アミノ酸がくっついてつながることを「ペプチド結合」といい
つながったアミノ酸の数が2つだとジペプチド、
3つだとトリペプチド、4つだとテトラペプチド、
5つだとペンタペプチドというそうで、
多数のアミノ酸がくっついたたんぱく質のことは、
ポリペプチドともいうそうです。
これらはアミノ酸よりも複雑な味を持ち、ペプチドの種類も
とてもたくさんあるため、こういう味ということはできないみたい。
酸や熱の条件で更に味の変化をするそうです。

アミノ酸(たんぱく質)の味の研究については
フランスで1806年、アスパラガスの芽から
アミノ酸がはじめて発見され、アスパラギンと命名されました。

その後尿結石(!)からシステイン、ゼラチンからグリシン、
筋肉や羊毛からロイシンが見つかり、1935年までに
たんぱく質を構成するすべてのアミノ酸が発見されたとのことです。
味の素でもおなじみグルタミン酸は1866年にドイツのリットハウゼンが
小麦のたんぱく質グルテンから取り出し、
グルタミン酸と名づけました。
その後 1908年、池田菊苗博士がグルタミン酸は
昆布のうま味成分であることを発見したことに始まって
アミノ酸と食品の味についての研究も盛んになっていったようです。

昆布のグルタミン酸に代表される味「うまみ」を持つものには
アミノ酸やペプチド以外に「核酸」があり、
それら「うまみ」を持つアミノ酸やペプチド・核酸等は
ほとんどの食品に含まれていますが、
グルタミン酸(アミノ酸)は一部の魚貝類やきのこ類に多く、
特にコンブにはたっぷりと含まれており、
イノシン酸(核酸)は魚類と肉類に多く、カツオ節や煮干しには
濃縮された多量のイノシン酸(核酸)が含まれています。
また、グアニル酸(核酸)はシイタケに
飛び抜けて多く含まれています。
「ダシをとる」食品にはうまみ成分が
たっぷりと入っているということで、
「ダシをとる」という行為自体、
「アミノ酸やらペプチドやら核酸やらを抽出している」行為でもある
ということになりますね。
お料理することについても、同じことが言えますね^^

食品中に含まれるアミノ酸やペプチド、核酸等により
食品それぞれの味ができあがるということですが、例えば
トマトの味は主に2つのアミノ酸(グルタミン酸とアスパラギン酸)、
有機酸と糖でできています。
グルタミン酸とアスパラギン酸のアミノ酸の割合により
味が変わるとのことです。
そしてグルタミン酸とアスパラギン酸が
4:1の割合で含まれているときに
もっともトマトらしくおいしい味になるそうです。
トマトの生育段階で、赤く熟していく間に
糖分とともにアミノ酸が増えていくのだそうです。
また、トマトの味からグルタミン酸を除いてしまうと、
「薄いリンゴジュースかすっぱい梅のような味」がするのだそうです。
トマトからグルタミン酸がなくなったら、
もはやトマトですらない味なのね^o^;食べてみたいかも。

ズワイガニの味は、数種類のアミノ酸と核酸、ミネラルだそうです。
アルギニンやグルタミン酸、グリシン、アラニン(アミノ酸)
アデニル酸やグアニル酸(核酸)、
そしてミネラルであるナトリウムやカリウム。
ウニの味はおもに5つのアミノ酸で
(グリシン・アラニン・グルタミン酸・バリン・メチオニン)。
この5種類を実際のウニと同じ割合で混ぜると
見事にウニの味を再現できるそうです。
また、ウニからメチオニンを除くと、
エビやカニに似た味になってしまうそうです。

アミノ酸等のうまみ成分の種類や量によって
食品の味が変化するわけで、
青いトマトよりも赤く熟したトマトが美味しいとか
生ハムやチーズも熟成が進んだ方が美味しいとか
処理して間もない肉や、とれたての魚の刺身より
(魚の種類によるけど)
少し時間をおき熟成させた方が方が旨みが増すのも、
アミノ酸やペプチドの仕業です。

なお、食品中のアミノ酸やペプチドの生成は、
肉や魚の細胞中のタンパク質分解酵素であるプロテアーゼ
の働きによるものなんだそうです。

ナンダカ・・・
食品って料理って、化学なのね。
そんでもって、分子なのね。
算数も理科もとっても成績の悪かった世話人、
料理はするけどそれは化学だったのね。
家族みんなのごはんを作るオカーサンも、
おいしくお漬物を漬けるオバーチャンも、
自分の味噌汁を作るオニーサンも、
みんなそれはつまり、化学してるってことね(言いすぎ?)

そして人間は料理だけでなく、古くから食べ物を
保存する技術を生み出してきました。
単に保存するだけでなく、おいしく食べるために
さまざまな工夫を重ね
世界各地さまざまな食文化を築いています。

発酵食品もそのひとつですよね。
たんぱく質を含む食品を発酵させることによって
たんぱく質がアミノ酸に分解され、さまざまな味が醸しだされます。
日本では味噌、醤油、納豆、酒。
くさやとか、鮒寿司なんかのなれずし、とか。
アジアでも塩辛や魚醤、テンペ、臭豆腐、ヨーロッパでは
ヨーグルトやチーズ、アンチョビ、ハムやソーセージなどで
世話人は食べたコトないのですが、
アフリカでも豆を発酵させたダワダワ
スンバラがあります。
とっても興味津々。食べてみたい〜。

その他の地域にも古くから使われる発酵食品があります。
微生物によって分解されたたんぱく質である発酵食品は
アミノ酸やペプチドの宝庫であり、オイシイ味の宝庫でもあります^o^

発酵食品の中では、たんぱく質の分解やら
アミノ酸やペプチドの生成やら合体やら
微生物の動きで、おいしさが増しているということですね。
バイオですね。化学ですね。
世話人にはニガテな分野ですけど、
オイシイこととなると興味が先に立ちます^^;

あああ。。。おなか減った〜^^

今回あんまし猫に関係ないこともたくさん書いてしまいましたが、
キャットフードを猫さんと一緒に食べ続けるワタクシとしては
人間と猫の味覚ってビミョーに違うよね!?
というふうに思っています。
猫さんの嗅覚が鋭いので、においをすごく重視したり感じているのは
もちろん、そうなんですが
人間よりももっと・・・
「アミノ酸の味」に敏感なんじゃないかなー、
という感じがしています。
たんぱく質要求量がとっても多い猫さんだし、
本質的に体に必要なものを求めた味覚になっているのかな??
なーんて思っています。
・・・が、これは私が個人的にそう感じているだけで、
それについて論文があるのかとか、実験した方がいるのか、
本当にそうなのか???
とかは存じません^^


たんぱく質♪オマケの味付け。


今回、猫さんとはあまり関係がないことも多いです。
無駄話かもしれませんが、世話人にとって
また、食品の味に関してとてーも気になることでもありますので、
書くことにしました。

前回、アミノ酸単体や、アミノ酸が数個つながったペプチドに
味がそれぞれあること、
食品は、それぞれに含まれるアミノ酸によって
味ができあがっていること
発酵食品が、発酵以前のもともとの食品の
たんぱく質が分解されることによって
アミノ酸やペプチドが増えたり変化してマスマスおいしくなる!
ということを書きました。
(アミノ酸やペプチドには苦味など好まれない味のものもあり、
必ずおいしくなるかというと違うのですが・・・。)

アミノ酸はオイシイのモトであるというわけです。
なので、アミノ酸は調味料としても使われています。

みなさんもきっとよくご存知でしょう、
アミノ酸調味料って、いろんな(人間の)食品に書いてあるけど
アミノ酸単体で使用されている場合は、その
アミノ酸の名前が書かれていることもあります。

調味料としてでなく、単体のアミノ酸が
ほかの目的で使われることもあるのですが
例えばグリシンは日持ち向上剤として、
アルギニン、グルタミン酸、ヒスチジン等が
食品のPH調整作用として使われることもあります。
・・・が、それは今回、置いといて。

アミノ酸は様々な方法で作ることができ
最も生産量の多いグルタミン酸
(MSG、グルソーなどともいわれますね^o^;)は
現在、サトウキビから砂糖を取ったあとに残る糖蜜に、
グルタミン酸生成菌を繁殖させて生産されています。
微生物によって生産されているということです。
微生物による生産のしにくいものは
様々な由来によるたんぱく質を
加水分解してつくっていることもあります。
それぞれに味をもつアミノ酸を組み合わせることで、
新しい味や機能の可能性が無限に^o^/

アスパラギン酸は酸味とわずかなうま味をもち、
フェニルアラニンは苦味がありますが、この2つのアミノ酸を
結合させたもの=アスパルテームには砂糖の200倍もの甘味があります。
アスパルテームは砂糖に近い味をもちながら、
体内ではアミノ酸として代謝されるので、カロリーが抑えられ、
血糖値にまったく影響を与えないそうです。
このため、カロリーコントロールや
糖尿病の栄養管理などに活用されています。

単独のアミノ酸やペプチドではないにしても、
たんぱく質を分解したものは、それぞれ調味料として
使えることになります。
「蛋白質加水分解物」といわれるもので、酸や酵素により
たんぱく質を分解したもので、さまざまな食品、
調味料類等に使われています。
材料・たんぱく源には食品残渣等も余すところ無く使われます。

蛋白質加水分解物なんて・・・
オオコワイ!キケン!体に悪い!と言う方がとても多いですが、
健康被害が出るほどの強力な毒性があるものでは到底ありえません。
何が原料かわからなくてキモイ・・・
という感情はあるのかもなんですけどね。。。
分子レベルの話なので・・・。
正しく理解していれば、体に悪いという言葉が
出るようなものではありません。

とりあえずたんぱく源が何なのかくらいの表示は
アレルギーのある方の安心のためにあるといいかも
(っつか、蛋白質が分解されているわけなので、
アレルギーとは関係しないと思うんですけどね。
キブンの問題で、ってことです)

また、生物はアミノ酸でできているといってよいくらいですから、
アミノ酸調味料の安全性についての問題ももちろん、全くありません。

アミノ酸調味料や蛋白加水分解物が人工的に作られた
(とはいえ、合成してるわけじゃなくて
微生物や酵素や酸による分解といった自然の摂理で生産されたり
それらを調合しているだけなのですが)
化学調味料だ!添加物だ!というならば、
塩も砂糖もお酢も、お味噌だってお醤油だって〜
同じように人工的に作られた化学薬品、添加物と言えるわけです。

調味料はオイシイの魔法をかける薬だよね。
台所って、ミョウバンとか重曹とかもある・・・
理科室じゃないけど、キッチンでは毎日化学です。
お鍋やオーブンの中では、化学反応が起きたりアミノ酸が分解されたり
いろんな物質とアミノ酸がくっついたりも、してるわけです^^

また、アミノ酸やペプチドは味が美味しいばかりでなく
体の代謝調節機能や薬理機能なども持っています。
味の素さんで販売している「グリナ」も
世話人がたまぁ〜に、どうしても食べたくて買ってくる
コンビニのシュークリームや、100円クリームパンに
必ずといっていいほど入っている
(カスタードクリームなどに入っている場合
日持ち向上の目的と甘味料としての目的で使われます)
グリシンの製品ですし・・・
一度に3gを摂取すると良く眠れるらしい〜。
(これ試してみたいんですけどね。。。世話人、オカネナイ)


○クドクドと追い討ちをかけるオマケ

世話人的には、このサイトで普段
エキス味だの、ファミレス味だのと表現していることがありますが
これは主に化学調味料と呼ばれるもの蛋白加水分解物の味や、
ファミレスにいると漂ってくるにおいのことです^^
世話人、特別味覚や嗅覚が優れているわけではありませんが
突出しすぎた味やにおい、不自然さには割りと敏感です。

世話人は6年くらい、家庭で食べる一般の食品(ねこえさ除く)に関して
化学調味料やエキス類をほとんど口にしない生活をしてきました。
いや、正確に言うと、
カップ麺かインスタントラーメン(ほぼ毎日食べる)、
お好みとかとんかつのソース、マヨネーズ、
オイスターソース、カレールゥ
これ以外からは化学調味料を
摂取していない(であろう)生活をしていました。
インスタントラーメンはおいしく食べているんだけど、
レトルト食品関係など、
においがもう既に吐き気がしたり
実際に吐いてしまうことも・・・あります^o^;
大事な食べ物〜ナントカして消化したいのに
どうにもこうにも、不味くて食べられない。
(そんなとき、すごく切ないです^^)

自分でカレールゥを使って作った時でも時々そうなったり、
普通にファミレスで食事なんかもう全然無理で。
それって何で??っていうのが
化学調味料やエキス類のせいだとわかったのが
6年前で、それから化学調味料とか、蛋白加水分解物とか
(カップ麺かインスタントラーメンは毎日食べてたけど)
かなり避けた生活になっていたのですが、
監督のゴハンを味見してるうちに・・・
だんだん。

世話人自身が感じてた、吐き気を催すこともある
不味いなーと思うモノたちの、その原因。
化学調味料やエキス類、蛋白加水分解物が不味いんじゃなくって。
その使いすぎとか、味やにおいのバランスが合ってないとか、
香料が強すぎるか、もしくは食品と合ってない
そういうコトで不味いと感じているのかあ!!
ってことがよく理解できわかってきました。

あくまでもこれは私の場合で私の嗜好なので、
誰にでもあてはまるとは思いませんが・・・。

アミノ酸調味料だとか、核酸とか
蛋白加水分解物とかがだめだったんじゃなく。
そんでもって去年から、ほんだしなんかも使ってる世話人でした。
ヒガシマルうどんスープも、うまいです。
ダシも調味料も風味付けも、料理をおいしくするのって
使い方や量の加減、
つまりセンスなんだよねー。
と、思います。

■□長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。□■
フードについて、世話人のコラムにもどる


フードについて、世話人のコラム

スタジオアルテの猫監督 ちびこのごはん

スタジオアルテの猫監督ちびこの部屋