スタジオアルテの猫監督　ちびこの部屋

　ちび監督の腎不全闘病記

「風邪ひいて、急性腎不全だあね」
と先生に診断されたとき、びっくりした。
風邪ひいて腎不全・・・？

腎臓そのものが悪い場合ももちろんあるけど、
体調がわるくなったことがきっかけでなってしまうことが
多いらしい。私は全然知らなくて、
彼女には本当に申し訳ないことをした。
急激に寒くなってきた頃だったし、
風邪をひいているのはわかっていたのだけれど。

猫の腎不全がこんなに恐ろしい病気だなんて
知らなかった。
腎不全というのは正確には病名ではなく、
腎臓が機能していない状態のことで、
一度そうなってしまうと回復しても元の腎臓には
もどらないそうだ。

彼女が車に乗ることや移動をこの上なく嫌うため、
注射やワクチンも打ったことが無く、避妊手術のときに
入院したっきり病院には行っていなかった。

ワクチンを打っていないのに外に自由に出て、
野良さんや他のおうちの猫さんと
接触していたわけだから、
風邪をひいても当然なのだった。
世話役として、恥ずかしい限り。

ワクチンを打っておけば風邪をひくこともなく
こんなにひどい目にあわなくても済んだのに。

腎不全のことを知っていれば、彼女に
どんなに抵抗されてもはじめに吐いたとき、
すぐに病院に連れて行くことができたのに。

吐くとか、食欲がない、水を飲まないという症状は
典型的なもので、1日で亡くなってしまうことも
あるのだそうだ。
ちび監督の場合は、本当にぎりぎりだった。
勉強不足な世話役のせいで、
苦しい思いをさせてしまった。

ちび監督はまだ5歳と若かったこと、病院の先生の
丁寧な治療で回復はしたけれど、
これから先、ずっと治療のための食事を採らねばならず、
（腎臓に負担をかけにくいもの）
今までと同じようには外に出してやることもできず
さぞかし不満だろうなあ・・・。
ごはんだって好きなものばかりを食べることは
もうできない。

彼女が入院している間、彼女がいなくなることが
あるかもしれないと感じて心がからっぽな感じだった。
アトリエにいても外に出ても、
何をみてもちびこが思い出されて、涙が出た。
仕事も食事もどうでもよくなって、
なにもできなくなってしまった。

大事な大事な、監督です。
そう簡単にどこかへ行かれては困ります。

どこのおうちの猫さんも同じだと思います。
あっという間に命が無くなるかもしれない病気、
私みたいに知らずにいる方がいたら
吐き方が変・食べない・飲まないときは
すぐ病院！と頭の中に残していってください。
この症状がでているときは、すでに病状がかなり
進んでしまっているとのことです。

そしてワクチンを打ちましょう！
先生は「ワクチン打っとけば猫はあんまり病気しない。
医者は儲からないんだけど。」とおっしゃってました。
ワクチンが1回5000円だったら、一月あたり
400円くらいの掛け捨ての保険と思って、
病院嫌いの猫さまでもぜひ。

ちび監督のような目にあう猫さんがちょびっとでも
減るといいなと思います。

それから、真剣に・・・
ねこ貯金、しないとマズイ・・・。